杉浦太陽は2個をすぐ…大腸ポリープ切除見極めのポイント

良性のものも悪性のものもある(C)日刊ゲンダイ

 大腸ポリープは大きく2種類ある。①「腺腫性ポリープ」(アデノーマ)は大腸ポリープの80%を占め、良性でも大きくなるとがん化する可能性がある。一方の②「過形成性ポリープ」(化生性ポリープ)はがん化するケースはまれで、明らかに形がいびつだったり、悪性化する可能性が高い大腸の右側にある場合を除いては、基本的に経過観察される。

 がん化するリスクがある腺腫性ポリープのうち、切除するかどうかの一番の目安は「大きさ」だという。

「大腸ポリープ診療ガイドラインでは、ポリープの直径が6ミリ以上の病変を内視鏡による切除の適応としています。5ミリ以下のポリープに比べ、6ミリ以上の大きさになるとがんのリスクが7・2~14・6倍という英国のデータがあるのです」

 大腸がんが発生する経路は2つある。ひとつは正常な粘膜が発がん刺激を受けて直接がんが発生する「デノボ経路」でポリープは関わっていない。もうひとつが良性のポリープががんに変化する経路で、「アデノーマ・カルチノーマ・シークエンス」と呼ばれている。

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