バドミントンの男子世界チャンピオンで東京五輪で金メダルが期待されている桃田賢斗選手がマレーシアでの交通事故で受傷したことでこの病気を知った人も多いと思います。桃田選手は交通事故後の練習で「高い打球を見上げた時、シャトルが二重に見え、違和感があった」と話されていたそうです。恐らくは、日常生活での眼球の動きでは特に痛みや違和感はなかったものの、練習で高速のシャトルを追うときに症状が出る程度の軽症の眼窩底骨折だろうと推測されます。
本来、CTやMRIといった画像診断により眼窩底骨折は確認できますし、眼窩の周りにある神経や血管、筋肉の障害の程度を知ることはできます。日本の医療水準なら少なくとも眼窩底骨折を見逃すことはないでしょう。ですから、桃田選手の場合は、軽度の骨折は分かっていたものの、手術まで必要ではないのではないか、との判断をしていたのだと思います。
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