爪の水虫放置で体のあちこちにカビ…転倒・骨折リスクも大

夏が来る前に治そう(C)日刊ゲンダイ

 次に、爪水虫は爪にガードされているため治りにくい。爪水虫を放っておくと、足水虫が治っても水虫菌は足にまだすみ着いているため、足水虫を何度でも再発する。

 しかも感染するのは足だけではない。全身の皮膚にも感染。背中やお尻などに皮疹ができることがある。水虫菌はカビなので、体のあちこちにカビが生えてくるのだ。

 さらに、爪白癬の症状が進行すると、爪が変形し痛みが生じる。

「体を支えることが難しくなり、特に高齢者では転倒しやすくなります。糖尿病患者では爪白癬の2次感染で足の壊疽を起こし、切断を招くこともあります。これは生命予後に関わります」(福田医師=以下同)

■足の指にできる水虫の薬は効かない

 爪水虫の治療は、足水虫と同じようにはいかない。塗り薬と飲み薬があり、塗り薬は足水虫で使うものとは種類が別。また、足水虫は正しく使えば市販の塗り薬でも完治に持っていけるが、爪水虫では不可能だ。

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