病気を近づけない体のメンテナンス

脳<下>ストレスを解消し脳を癒やす方法 睡眠だけじゃない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 しかし、ストレスが増えるとセロトニンの分泌が減る、セロトニンが増えるとストレスが減る、という関係にある。夜遅くまで仕事をしていたり、スマホのSNSやゲームなどで夜更かしをして睡眠時間が少ないとストレスが十分に解消されず、セロトニン欠乏という悪循環に陥るのだ。

「現代のストレスの多くは、頭脳労働による脳の疲れです。その状態は交感神経が活性化していて、眠りのスイッチとなる副交感神経がうまく働かず、“眠れなくなる”ことが一番の問題です。睡眠の質が悪いと、朝の目覚めが悪くなり、日中は集中力の低下、キレやすい、イライラする、意欲の低下などが起こります」

 人の脳は、読み、書き、話す、計算などの言語、論理的思考などを担当する「左脳」と、図形や映像の認識、イメージ記憶などをつかさどる「右脳」がある。現代のストレスで疲れてしまうのは主に左脳の方だ。このようなことから、右脳を働かせて左脳を休めるような音楽を聴くことも、疲れた脳を癒やすひとつの方法になるという。

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