新型コロナは中高年ほど重症化 肝心の「免疫力」とは何か

免疫力を計測することはできない(C)日刊ゲンダイ

 実際、「余命3カ月」を宣告された男性のエイズ患者が落ちていた免疫力を元に戻すことで3年間延命したという話があるという。

「当時は今ほどエイズという病気がわかっておらず、その男性は家族と離れて孤独な闘いを強いられていました。主治医が、死期が近いその男性と子供たちを毎日会えるように取り計らったところ、男性はすっかり元気を取り戻して笑顔で過ごすようになりました。最終的にエイズで亡くなったのですが、人と触れ合うことが免疫力を回復させ、長生きにつながったのだと思います」

 笑いや人との交流が人間の免疫力を維持・強化させ、逆に孤独は免疫力を低下させ肥満や喫煙と同程度の病気リスクとなることが知られている。

 ところが今は感染拡大阻止のため、風通しの悪い空間で至近距離から話すのは控えるよう促されている。テレワークが推奨され、カラオケ、立食パーティー、自宅での大人数での飲み会も危険とされている。これでは中高年は行き場がない。

3 / 4 ページ

関連記事