ようこそ!不老不死レストランへ

鶏肉は余分な脂を取り除いて老化防止

繊維に沿って縦に包丁を入れる(C)日刊ゲンダイ

 鶏の胸肉は、鳥が羽ばたくためのムキムキな筋肉であり、ここにはイミダゾールジペプチドという特殊な成分が含まれている。イミダゾールジペプチドは、もともと渡り鳥が長時間、羽ばたくために用意されている物質で、乳酸の分解促進による疲労回復作用、活性酸素を抑える抗酸化作用を持つことが示されている。ぜいたくとはいっても肉はやっぱりおいしい。せめて、食べられるうちに味わっておきたい。

▽福岡伸一(ふくおか・しんいち)1956年東京生まれ。京大卒。米ハーバード大医学部博士研究員、京大助教授などを経て青学大教授・米ロックフェラー大客員教授。「動的平衡」「芸術と科学のあいだ」「フェルメール 光の王国 」をはじめ著書多数。80万部を超えるベストセラーとなった「生物と無生物のあいだ」は、朝日新聞が識者に実施したアンケート「平成の30冊」にも選ばれた。

※この料理を「お店で出したい」という方は(froufushi@nk-gendai.co.jp)までご連絡ください。

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