「細菌性肺炎は、抗生物質により多くは症状が改善します。しかし、ウイルス性肺炎はインフルエンザウイルスなど、一部のウイルスしか治療薬がないのが現状です」
ちなみに、インフルエンザから肺炎になる多くはウイルス性でなく、細菌性だ。インフルエンザで免疫力が低下したときに、肺炎球菌などの細菌が感染して肺炎が起こるからだ。
「肺炎は風邪症状があっても、喉の痛みや鼻水が出ないのが特徴です。その状態で1週間、咳が続けば肺炎を疑った方がいいかもしれません。とく高齢者は若者に比べて肺炎症状がわかりにくいので気を配る必要があります。高熱や咳が出ないことも多く、食欲不振と倦怠感を訴えるので調べたら肺炎だったというケースも少なくないのです。新型肺炎は急に悪化するので要注意です」
緊急企画 新型コロナを正しく恐れる