病の克服は患者に聞け

脊柱管狭窄症<4>退院2カ月で杖とはオサラバできた

曽我陽三さん(C)日刊ゲンダイ

 固定術は、背骨が「すべり症」(滑り台のように変形)などによって、ずれが大きくなり、脊柱管を圧迫する。このような場合は、ボルトを挿入して、背骨を固定させてしまう手術だ。曽我さんの場合は、「脊柱管狭窄症」の原因に、「すべり症」も加わっていた。

 全身麻酔をかけられた曽我さんは、家族や社員に見送られ手術室に入り、手術台では腹臥位に寝かされた……。

 背骨を固定させるために、6本のボルトが挿入されるという10時間に及ぶ高難度な手術が施行された。 

 術後3日ほど経て、歩行器を用いた歩行訓練が開始され、やがて歩行器が杖に代わって病院内の廊下を歩き続けた。

 入院2カ月ほどして退院。支払った入院費用は3割負担で約100万円である。高額療養費の返還と民間医療保険で、個人負担はゼロになった。

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