病気を近づけない体のメンテナンス

骨<上>骨質の良し悪しは「善玉架橋」の多さで決まる

コップ1杯の牛乳で230ミリグラムのカルシウム

「骨量」とは、骨の中にあるカルシウムの量のことだが、骨の強さを決めるのはそれだけでない。骨の強さは「骨量7割」「骨質3割」といわれ、その両方を強くすることが大切という。

「骨を鉄筋コンクリートの建物で例えると、骨量はコンクリートの部分になります。一方、骨質は『骨のしなやかさ』といわれ、その良し悪しを決める要素のひとつに『コラーゲン架橋』と呼ばれるものがあり、それが鉄筋の部分に相当します。このコラーゲン架橋には善玉と悪玉があり、骨質を良くするには『善玉架橋』を増やすことが重要になるのです」

 骨量を増やすための薬は数多くあるが、善玉架橋を増やす薬はない。加齢や酸化ストレス、持続的な高血糖状態(糖尿病)があると悪玉架橋が増えて、善玉架橋の形成が抑制される。

■1日に牛乳1杯か乳製品を

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