Dr.中川 がんサバイバーの知恵

堀ちえみさんもブログに 赤ら顔の人は食道がんリスク95倍

歌手・タレントの堀ちえみさん(C)日刊ゲンダイ

 しかし、それでアルコール耐性がよくなったとしても、ともに正常型に比べると、アセトアルデヒドの毒性に長くさらされやすい。食道がんのほか、咽頭がんの罹患率が高くなる傾向があるので、“赤ら顔克服タイプ”も要注意です。

 この酵素の欠損型は日本人や韓国人のほか一部の中国人などに特有で、英語ではアジアン・フラッシュといいます。特に日本人に特徴的なことなのです。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

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