骨を強くする運動は、「骨に刺激を与える運動」で週3回、1回30分くらいの頻度でやるといい。具体的には「ウオーキング」、階段や踏み台を使った「昇降運動」など。きつければ休みながらでもいい。健康な人なら縄跳びなどの「ジャンプ」、「四股踏み」なども効果的だ。
■「いつの間にか骨折」を疑うべき3項目
膝痛があるようなら、爪先立ちになり、そのままストンとかかとを床に着ける「かかと落とし」を1日50回くらいやるのであれば、膝への負担も少なくてできる。自転車こぎや水泳などは体にはいい運動だが、重力が骨にかからないので骨を強くする運動とはいえないという。
次に重要なのは「規則正しい生活」だ。骨を強くするには「睡眠」が大きく関係しているからだ。
「睡眠中に分泌される『成長ホルモン』は、骨に働きかけて骨を強く成長させる作用があります。このホルモンは入眠後3時間までの深い睡眠時(ノンレム睡眠)に多く分泌されるので、少なくても4時間以上の睡眠が必要になります。また、目覚めてから14~16時間後に分泌が始まる、睡眠ホルモンと呼ばれる『メラトニン』は骨芽細胞を活性化して破骨細胞の働きを抑える作用があります。そのため、決まった時間に睡眠を取ることが大切なのです」
病気を近づけない体のメンテナンス