misonoも闘病中メニエール病 根本治療ない中どう付き合う

症状が治まっても再発を繰り返すケースも(C)日刊ゲンダイ

 専門は耳鼻科だ。

「患者さんの中には、めまいやふらつきがあるため脳卒中を疑って脳外科を受診し、頭部の検査をしたら問題がなかったとして診断が遅れるケースがあります。専門は耳鼻科であることを知っておくことや、耳鼻科にかかわらずかかりつけ医を持っておくことが大切です。診断がつかないと、次第に難聴が悪化するケースや、本人の不安が増強される場合があるのです」

 メニエール病は再発を繰り返すケースがあるので、罹患すると就労が困難になる職業もある。

「高所での作業など発作時に身を守ることが難しい場合、命の危険があるので就労が難しい。そのため、中には事務職などに転職する人もいます。十分に聞こえず、音程を取ることもできなくて音楽活動を休止する人や、現役を引退するプロスポーツ選手もいます」

 他人には見えにくい病気だからこそ、周りの理解も必要になる。活動を温かく見守ることも、misonoにとって治療のひとつになるかもしれない。

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