20世紀以降のパンデミック史

アジア風邪は150万人が亡くなる20世紀2度目のパンデミック

アジア風邪が猛威を振るい全国で休校が相次いだ(昭和32年6月)(C)共同通信社

 ちなみに、1977年のソ連風邪、2009年のパンデミック・インフルエンザでは、1918年以前に生まれた人が感染してもスペイン風邪に罹患して抗体が体内に作られていたため、重症患者や死亡者は少なかったといわれている。

 今回の新型コロナウイルスも流行が広まって多くの人が抗体を持つようになれば、「はやりの風邪」のひとつになっていく。

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