コロナ休校がもたらすゲーム依存症…知らぬ間に我が子も

写真はイメージ

 ゲーム依存症の状態が長く続くと脳の働き方が変わってしまい、ゲームに関する冷静な判断ができなくなったり、ゲームの刺激に慣れてしまってより強い刺激を求めてゲームにのめり込む。

「本来一般的に、人の脳では、社会的・理性的な判断に関わる前頭前野が、欲望や不安、恐怖といった本能的な感情に関わる大脳辺縁系よりも優位に働くため、理性的な判断ができるのですが、成長過程にある子供の脳は大脳辺縁系の働きが前頭前野より強く、ゲームにはまりやすいと考えられます。また、ゲーム依存症では、快楽などに関わる脳内の神経伝達物質のドーパミン報酬系に影響しているという研究もあります」(松﨑医長)

■実現可能な目標から始める

 なぜ子供たちがそこまでネットやゲームにはまるのか、理解できない親も多いが、いまのゲームには簡単にはやめられな いような仕組みがある。ゲームの運営会社から新しいミッションやアイテムが毎日のように通知され、ゲームを起動すると、日替わりの「ログインボーナス」でアイテムなどがもらえるほか、「ガチャ」と呼ばれるシステムにより、抽選でアイテムなどが手に入るなど、ギャンブル性もある。我が子の異変に気が付いたらどうすればいいのか?

3 / 4 ページ

関連記事