人生100年時代の歩き方

眠気、せん妄、失神…意識障害を起こす持病の薬はこれだ

突然フラッとしたら…(C)日刊ゲンダイ
複数受診しても「お薬手帳」は一冊に

〈表〉は、厚労省の「高齢者の医薬品適正使用の指針」で高齢者への注意喚起が記された薬のうち、意識障害を起こす恐れがあるものを抜粋した。リスクの高い薬があらゆる診療科にまたがっていることが分かる。

「薬を処方する医師は、自分の専門分野の薬については熟知していても、それ以外の領域については疎いことがあります。それで薬効成分の重複や相互作用が見過ごされると、意識障害を起こすリスクが高まるのです。しかも診察室では、医師から副作用の説明がなされるとは限りません。そんな危険性を少なくするには、お薬手帳は1冊ですべてのかかりつけ医をカバーすること。そうすれば、薬剤師に重複リスクを気づいてもらえます」(堀氏)

 冒頭の裁判で国井恒志裁判長が「無罪とする」と車いすの被告に告げると、傍聴席は静まり返った。判決理由が読み上げられた後、傍聴席から「人を殺して無罪なのか」と大声が上がったという。

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