平均で17・8年にわたる追跡調査中に、1509件脳卒中の発生が確認されました。解析の結果、最も疲労のレベルが低かった人に比べて、最も高かった人では、脳卒中のリスクが約1・5倍、統計的にも有意に増加することが示されています。脳卒中の中でも、脳内の血管が破れて発症する脳出血では疲労との関連性は示されませんでしたが、脳の血管が詰まって引き起こされる脳梗塞については、疲労レベルが最も高い人で1・59倍多いという結果でした。
この結果から、疲労が直接的に脳卒中を引き起こしているのか、疲労を感じやすい生活環境が脳卒中の発症に関連しているのか明確には判別できません。とはいえ、疲労は将来的な健康リスクのバロメーターと考えてもよさそうです。
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