高血糖、高血圧、高コレステロール、肥満といった因子は、いずれも食生活と大きな関わりがあります。とりわけ「過食」が絡んでいるケースが多いものです。2型糖尿病や肥満は糖質の過剰摂取やドカ食いが関与していますし、高コレステロールも偏った食生活が要因になります。高血圧も塩分の取りすぎが関わっています。
そうした食生活のアンバランスさは、生活習慣病に加えて「便通異常」を招きます。生物は食べたものをエネルギーに変換して生命活動を維持しています。エネルギー変換して余った分は、体内で発酵させてから体外に排出します。腸内細菌はこうした栄養の摂取と排出のサイクルを整える働きをしています。
ところが、腸内環境が乱れていて排出がうまくいかないと、食べたものの余剰分が腐敗した状態で体内に残ってしまいます。そうなると、栄養素の吸収が不完全になったり、体内に炎症が起こって、がんや動脈硬化の要因になってしまうのです。
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」