「感染対策をこの先どれだけ続けるかは、ワクチン次第です。それと③のシナリオを展開するうえで重要なのが、血液抗体検査です」
血液中の新型コロナウイルスに対するIgMとIgGを測定するもので、IgM陽性・IgG陰性なら感染初期、IgM陽性・IgG陽性なら感染が進んだ状態、IgM陰性・IgG陽性なら、感染から回復し、免疫を獲得した状態と判断する。
「免疫獲得者は、もはやコロナに感染することはないので、いままでどおりの社会生活を送ることができます。③のシナリオを展開しようとすると、労働力が一次的に不足するが、社会復帰者が増えてくれば、次第に状況が緩和されていきます。つまり、③のシナリオの成否は、ワクチンと精度のよい免疫検査法ができるかどうかにかかっているのです」
日本は、③のシナリオをたどっているようにみえるが、果たしてどうなるのか?
緊急企画 新型コロナを正しく恐れる