緊急企画 新型コロナを正しく恐れる

「コロナ流行の元凶は無症状感染者」説が浮上…数々の警告が

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「これまで無症状感染者はウイルスに感染している以上、理論的に人にうつす可能性はあるものの、ウイルス量と病状の程度には一定の相関性があり、無症状感染者は発症しても症状が軽いため、ウイルス量が少なく伝染力は弱いとされてきました。しかも、無症状感染者は咳やクシャミの症状が出ないため、病原体を体外に排出して感染させる確率は低いと考えられてきたのです。しかし、これほど無症状感染者による感染拡大の例が積み上がってくると、そうした考えは間違いである疑いが出てきたのです」

 もし、これが本当なら政府が中国の例をうのみにして無症状感染者を検査で見つけ出し、隔離する政策を取らなかったことが感染拡大を招いたことになる可能性がある。

「相当数の感染者がいると考えられる現在、いまさら政府が無症状感染者を探し出す検査を徹底したところで感染爆発は止められません。鍵を握るのは私たち一人一人が、無症状感染者ではないかと疑い、他人に感染させないよう行動するだけです。政府が声高に言う3密(密閉空間、密集、至近距離での会話=密接)禁止は、もはや個々人の良心に基づいた行動でしか感染を止められないということだと思います」

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