頭痛が起こるたびに、陰部に2~3センチの紅斑や水ぶくれができるという人はいないでしょうか。または生理のたびにできる、風邪をひいたときにできるという人もいるかと思います。
そのような人に共通するのは、頭痛や生理痛、風邪などを治すために「薬を飲んでいる」ということです。つまり、陰部にできた病変の原因は「薬疹(やくしん)」の可能性があるということです。薬疹とは薬の成分によってアレルギー反応を起こしてしまい、皮膚に炎症を起こしてしまう薬の副作用のひとつです。
陰部に薬疹ができやすいのは「固定薬疹」と呼ばれるものです。特定の成分を含む薬を飲むと、数時間程度でかゆみや灼熱(しゃくねつ)感に続いて、2~3センチくらいの円形または楕円形の紅斑や水ぶくれなどの発疹ができます。口の周りや唇、陰部などの皮膚粘膜移行部や手足にできることが多く、原因となる薬を飲むと同じ部位に繰り返し同じ形の発疹が出るのが特徴です。
専門医が教える パンツの中の秘密