コロナ鬱が続出 睡眠障害を吹き飛ばす安眠5カ条

西谷綾子氏
西谷綾子氏(C)日刊ゲンダイ

 世界中がコロナ禍に振り回され、日本では7日に緊急事態宣言が発令された。「コロナに感染するのが怖い」「感染していて他人にうつしたら申し訳ない」「歩いている人がすべて感染者に見える」とメンタルが疲弊してしまい、そして「ますます眠れなくなる」と訴える<コロナ鬱>が続出している。そこで睡眠改善インストラクターの西谷綾子氏に「コロナ鬱を吹き飛ばす安眠5カ条」を伝授してもらおう!

【第1条】耳から上を冷やす

 アレコレ考え過ぎて不安に襲われると大脳の温度が高くなり、寝付きが悪くなります。悩みを解決してから眠ろうと思っても、コロナ禍というのは<漠然とした大きな大きな不安材料>なので出口は見えず、ネガティブな連想にはまり込んでしまいます。生理学的に効果絶大の<耳から上を冷やして>安眠を手繰り寄せましょう。

【第2条】布団は眠る場所として意識付け

 スマホやテレビのリモコン、アラームなどを枕元に並べるのはNG。布団は眠るところ! と脳に記憶させましょう。

【第3条】スマホは絶対にいじってはダメ

 人は<日光を浴びると覚醒して、夜になると眠くなる>生体リズムがあります。体温、脈拍、血圧を低下させて人を安眠に誘う<メラトニン>というホルモンが関係しているのですが、スマホの明かりを見続けると脳が<今は昼間だ!>と錯覚。メラトニンの分泌が抑えられて寝付けない、眠りが浅いといった〈眠りの課題〉を引き起こしてしまうのです。

【第4条】朝の太陽と朝食で安眠を引き寄せる

 起床して太陽の光を浴びると<16時間後に眠くなるホルモン>が分泌されます。朝食には魚や納豆などがおすすめ。これらには、メラトニンの原料となる必須アミノ酸の<トリプトファン>を多く含んでいるからです。

【第5条】3回の反復で脳をプログラミング

 起きる時間が<午前6時>だとします。「私は午前6時に起きます」と声に出して3回、唱えて下さい。脳は3回の反復でプログラムを作ってくれます。プログラミングされると起きる3時間前から少しずつ脈拍と血圧を上げてくれるように設定されますから、スッと起きられます。ぜひともチャレンジしてみて下さいね!

西谷綾子

西谷綾子

1986年、鳥取県生まれ。趣味は「体を動かすこと」。2016年、東京マラソンで3時間1分32秒の自己ベスト。特技はバスケットボール(インターハイ3年連続出場)。ジュニアアスリートフードマイスター。睡眠改善インストラクター。

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