睡眠については、夜更かしを避けて規則正しく十分な睡眠時間をとること以外、とくに注意すべき点はありませんが、患者さんによっては横になる際の姿勢に気を付けた方がいい場合があります。われわれは立っている時よりも寝ている時の方が心臓に血が集まりやすくなります。心臓は体のやや左側にあるので、心不全などの患者さんは体の左側を下にして横向きに寝ると、心臓が圧迫されて血圧が上がり、苦しくなるのです。右側を下にした横向き寝にすると、心臓は圧迫されず血圧も下がるので、覚えておくのもいいでしょう。
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上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」