毎日大さじ1杯!腸活みそ料理

パセリ&アボカドのみそドレッシングの豆サラダで若返り

タンパク質たっぷりの豆とみそ(C)日刊ゲンダイ

「最近、昔のように肉をたくさん食べられなくなった」、あるいは時節柄、「焼き肉店から足が遠のいて、スタミナ不足だ」などと感じている方がおられるかもしれません。肉の代表的な栄養素といえば、なんといってもタンパク質。タンパク質摂取量の減少は、内臓や骨の劣化、免疫力の低下など中高年特有の症状を招く原因となります。

 ですから、ひょっとすると「肉不足=タンパク質不足=体力・気力低下」と考えてしまうかもしれません。もちろん、大切な栄養素であることは間違いありませんが、タンパク質はなにも肉の専売特許ではありません。

 私が推奨するみその材料でもある大豆にも、タンパク質は豊富に含まれています。大豆を煮た料理、あるいは豆腐、豆乳でもいいのですが、それでは消化吸収に限界があります。しかし、そこに「発酵」というプロセスが加わるとそのパワーはアップします。

 発酵させてみそになると、大豆のタンパク質は分解されて8種類の必須アミノ酸になり、同時に炭水化物はブドウ糖になり、大幅に消化吸収力が高まるのです。発酵がもたらす最大の効果は、微生物が多種多様な栄養素を生産、蓄積させるということです。さらに、発酵の過程でメラノイジンという抗酸化物質を産出します。このメラノイジンは、腸内をはじめ体全体の炎症を抑える働きがある物質です。

 納豆もそうですが、みそは発酵によって、大豆のタンパク質を無駄なく摂取できる超パワフル食品なのです。

 私自身、全くというわけではありませんが、肉や魚を口にする機会は限られています。口にする際も、肉なら人工飼料やホルモン剤などを使わず、牧草だけを食べて育った牛(いわゆるグラスフェッド)、海洋汚染の影響が比較的少ないとされる小型の青魚を選んでいます。タンパク質は豆類などの植物性タンパク質中心です。そのベースにあるのがみそというわけです。スタミナ不足どころか、体調は万全、体力・気力も健在です。

 今回のレシピは春らしい「パセリとアボカドのみそドレッシングの豆サラダ」です。今回はイタリアンパセリを使用。普通のパセリでもOKです。

 パセリにはβカロテンやビタミンCが多く含まれるため、免疫力アップや肌荒れ改善などに効果的です。また、鉄分、ビタミンCのほか骨の形成を助ける働きのあるビタミンK、アボカドには「若返りビタミン」と呼ばれるビタミンEが豊富です。

春らしく「目にもおいしい」/(C)日刊ゲンダイ

《材料》(2人分)
・パセリみじん切り 15グラム
・アボカド
 2分の1個
・オリーブオイル 大さじ3~4
・レモン汁 大さじ1
・みそ 大さじ1
・ミックスビーンズ(茹でた市販のもの。自分で茹でたお好みの豆でも可) 2カップ
・タマネギみじん切り 大さじ4
・ミニトマト5~6個

《作り方》
(1)フードプロセッサーにパセリ、アボカド、みそ、オリーブオイル、レモン汁を入れ、滑らかになるまで混ぜる(フードプロセッサーがない場合、ボウルを使い、アボカドをスプーンでつぶしながら滑らかになるまで混ぜる)。
(2)ボウルにミックスビーンズ、タマネギ、ミニトマトと①を入れてよく混ぜれば出来上がり。

関由佳

関由佳

専門は内科、予防医学。2013年ニューヨークの料理専門学校(Natural Gourmet Institute)で資格取得。著書に「毎日食べたい!腸活みそレシピ」ほか

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