「死ぬまで元気」を目指す

痩せより小太りの方が長生きする カロリーの高い食事を

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 そもそも、健康な人であっても年を取ると食が細くなり、体重が落ちやすくなる。一般的に70歳以上の食事摂取量は、50代より15%少ないといわれている。体重が減ると筋力が衰え、体力が低下する。

「40歳以降、筋肉量は年0・5%ずつ低下し、80歳までには30~40%失われます。高齢者は体重が変化していなくても、脂肪が多く、筋肉量などが減っていることも珍しくありません。筋肉の喪失と筋力の低下は、サルコペニア(身体機能低下などをきたした状態)を招き、ADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)を低下させます。また体重減少は、フレイル(健常な状態から要介護状態になるまでの中間的な段階)の主要な要因であり、要介護のリスクにもなります」

 65歳以上は、太ることより痩せることを恐れるべし。食が細くなったと感じたならば、一度にたくさん食べられなければ、何回かに分けて食べたり、カロリーの高いものを取るようにするといい。

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