緊急企画 新型コロナを正しく恐れる

医師が疑問を呈する コロナウイルス対策「行為の矛盾」

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「マスクの使い方にも矛盾があります。新型コロナは無症状感染者も感染源になっているとされています。マスクはウイルスを含んでいるかもしれない自分の飛沫を周辺にまき散らさないために役立ちます。しかし、マスクが自分の身を守る効果があると証明されてはいません。むしろ、マスクは正しく着けないと危険なこともあるのです。それは無意識のうちにマスクの表面を誰かの飛沫を触った可能性がある手で触り、付着したウイルスを吸い込む可能性があるからです。私に言わせれば、マスクを正しく使えていない人がマスクを使うのは社会のためだとアピールしているだけで、自分が感染してもいい、死んでもいいと思っている人としか思えません。自分が感染したら自分とつながりのある大切な人たちを感染させるかもしれない、という考えに至らない。これこそが問題だと思うのです」

 普段はしっかりと手洗いをしていながら食事前には手を洗わず、スマホをいじりながらハンバーガー店のフライドポテトを手づかみで口に運ぶ。

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