コロナ陽性患者が必ず経験する苦痛

コロナのPCR検査実施は増えたがはすぐには受けられない

検査まで進むのは全体の4%(写真は、韓国ソウル新型コロナウイルスのPCR検査)/(C)NNA/共同通信イメージズ

 厚労省の集計によると、2月18日から4月15日までに全国で行われたPCR検査は16万1552件。1日平均2785件だったが、さすがに現在は1日5000件を超えるまでになってきた。安倍首相は、1日当たりの件数を「2万件にまで上げていきたい」と意気込む。韓国などで行われている「ドライブスルー検査」も検討するという。

 それでも感染が疑われる症状のある人であっても、すぐに検査を受けられるわけではない。森三中の黒沢は、複数の医療機関と保健所に相談したが、なかなか検査を受けられなかったという。2月1日から3月31日までに全国の帰国者・接触者相談センターに寄せられた相談は31万3475件に上るが、このうちPCR検査を実施したのは1万2595件。検査まで進むのは全体の4%で、96%は“門前払い”になっている格好だ。

 検査を受けるまで自宅で待機したり、結果が出るまで数日かかるケースも珍しくない。

(4月23日発売 日刊ゲンダイ「新型コロナ完全ガイド」より)

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