独白 愉快な“病人”たち

加瀬部駿介さん手術4回…世界にわずか70症例の病気と闘う

加瀬部駿介さん(C)日刊ゲンダイ

 思えば入院中は、気持ちがクサりかけることもありました。でも同室には重病な方々ばかりで、「僕はまだ軽い方だ」と思えたことで耐えることができました。中には今でも手紙をやりとりしている70代の患者さんもいます。その人には家族に言えないことを吐き出させてもらってます。

 日々感謝です。病気をして、より人が好きになりまして、芸風がとても変わりました。昔はイケイケ、今はハートフル。アルバイトもジムのインストラクターから花屋さんになりました(笑い)。

(聞き手=松永詠美子)

▽かせべ・しゅんすけ 1987年、神奈川県生まれ。高校、帝京大時代にはアメリカンフットボールの選手としても活躍していた。2012年にお笑い養成学校に入学し、現在の相方・大西翔と出会う。のちに「フレンチぶる」でコンビを結成。2013年に「新人内さまライブ チャンピオン大会」で初代チャンピオンに輝く。テレビ出演のほか、2017年には、ラジオ番組「オールナイトニッポンR」(ニッポン放送)のパーソナリティーをコンビで務めた。

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