時間栄養学と旬の食材

ホタルイカはタウリンの宝庫「頑張る日」は朝食に取るべし

ホタルイカは今が旬(C)日刊ゲンダイ

 一年を通して水揚げされるホタルイカですが、旬は春! 市場の春の風物詩として有名で、スーパーでもよく見かけます。調理しやすく、沖漬けや、ボイルの酢味噌和えなどを思い浮かべる方も多いはずです。

 ホタルイカに含まれる豊富な栄養の中でも一番注目したいのが「タウリン」です。市販の栄養ドリンクでも配合されているものが多く、お世話になっているという方も大勢おられるでしょう。

 タウリンとは、胆汁の主成分で外から摂取して補うと胆汁酸の働きが活発になり、肝臓の働きを支える効果が生まれます。肝臓が活発に働くと、体の疲労感が緩和されるので、疲れやすい方にもおすすめです。お酒の飲みすぎ、運動不足や無理なダイエットなどが原因の脂肪肝を正常なものへと戻そうとする働きも報告されています。

 その他にも血液中のコレステロールや中性脂肪を減らしてくれたり、高血圧の予防、糖尿病の予防、視力の衰えを防ぎ、新生児の脳や網膜の発育を助ける作用も持ち得ています。

1 / 2 ページ

古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

関連記事