コロナ太りを解消 自宅ですぐできる「3つのトレーニング」

スクワット(C)日刊ゲンダイ
やせる+太りにくい体になる

 在宅勤務と外出自粛で太った人が多いのではないか。

 新型コロナウイルス感染拡大の終わりが見えないからこそ、「体重増加ストップのトレーニング」の習慣を身につけたい。

 協力を仰いだのは、米国BOC認定アスレチックトレーナー(BOC―ATC)の三田貴史さん。2010年に渡米し、13年に米医療国家資格BOC―ATCを取得。

 プロ・アマのスポーツ選手の運動指導のほか、脳卒中後の人や高齢者のQOL(生活の質)向上に取り組んできた。

 自宅でできるトレーニングを聞くと、即答で「スクワット」「腕立て伏せ」「つま先立ち」。

「スクワットは体の中で最も筋肉量が多い下半身を鍛え、代謝を上げて、やせやすい体にし、腕立て伏せは全身をくまなく鍛えられる。そして、つま先立ちはふくらはぎの筋肉を鍛えて全身の血流を良くする。さらに、この3つは、レベルに合わせて強弱を変えられる」(三田貴史さん)

■スクワット

①両足を肩幅より少し広いくらいに開く。

②つま先を軽く外側に向け、両手を水平に伸ばし、お尻を後ろに引きながら、ゆっくりと腰を落とす(写真A)。

③同じスピードでゆっくりと元の姿勢に戻す。

「腰を落とす時は、膝がつま先と同じ方向を向くようにし、つま先より前に出ないようにします。つま先やかかとが浮かないように、足の裏全体で体を支えてください。猫背にならないように気を付けることで、腹筋も鍛えられます」

 余裕がある人は、バンザイしてスクワット。肩甲骨回りも鍛えられる。

腕立て伏せ(C)日刊ゲンダイ
腕立て伏せ

①うつぶせになり、両手を胸の横に置く。手の指はしっかりと開き、やや内側に向ける。

②体を持ち上げる。頭から足首までを一直線にする(写真B)。

③腕立て伏せをする。

「目線は40~50センチ先。骨盤の位置を意識し、腰が反ったりお尻が上がったりしないようにしてください。体を下げた時に肩がすくむ場合、脇を締めるようにするといい」

 きつい人は、膝をつく(写真C)、あるいは立って壁や机に手をつき、腕立て伏せをする。余裕があれば、手の位置を胸より下に。両足を椅子にかけて腕立て伏せをするのもいい。両手の幅を広くすれば胸に、狭くすれば腕に効くので、そこで変化をつけるのも手だ。

つま先立ち(C)日刊ゲンダイ
つま先立ち

 両足を肩幅に開き、頭を真上に引っ張られるように、ゆっくりつま先立ちをする。かかとを上げきったら、下げる。余裕があれば片足で(写真D)。椅子の背もたれをつかんでやってもいい。

「重心を前後左右に傾けないように」

 スクワット(10回)→腕立て伏せ(10回)→つま先立ち(20回)の順番で、1日3~4セットを目安に行う。いずれも呼吸を止めずに行うことも大事だ。

三田貴史さん(C)日刊ゲンダイ

▽三田貴史(みた・たかし)

 米国BOC認定アスレチックトレーナー。米国でオリンピック走り高跳びバハマ代表選手の指導経験もあり。脳振とうや脛骨過労性骨膜炎の研究にもかかわる。現在は都内を中心に個人事業主として活動中。

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