緊急企画 新型コロナを正しく恐れる

コロナ感染の新たな予兆か 全身に水疱瘡やしもやけ症状が

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「重症の新型コロナ肺炎による死亡の原因は、新型コロナウイルス感染症に誘発された播種性血管内凝固症候群(DIC)によるものであるとのイタリアの研究者からの報告もあるそうです。新型コロナウイルスが血管の中で血液を凝固させている可能性は高まっています。新型コロナ肺炎の重症例は急速に悪化して死亡し、心臓病や脳卒中や多臓器不全例も多いといわれています。仮にDICによる血栓塞栓症が原因であれば、そうした理由の説明も可能です」

 DICとは、血管内に無数の血栓がばらまかれた、凝固の反応が高ぶった状態の病気を指す。

 糖尿病や心臓病などの基礎疾患がある人や脳卒中を経験した人が新型コロナウイルス感染症にかかると重症化しやすいことがわかっている。中国の病院のデータでは、集中治療室に入院した患者の実に16・7%が脳卒中経験者だったという。

「世界的権威のある医学雑誌『ランセット』によると、調査した新型コロナウイルス感染者全体のうち42%、死亡者のうち81%の人の血液で、『血栓』ができると増えるDダイマーが多くなっていたことが確認されているのです」

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