世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症ですが、今のところ終息のメドは立っていません。ただ、感染症が流行するのは冬の寒い時期であり、北半球がこれから夏に向かう中、流行が鈍化、あるいは終息に向かうのではないかという希望的観測があります。
確かに、風邪症状を引き起こす多くのウイルスは、高温多湿環境でその活性が低下するという研究報告があります。また、夏は紫外線量が多く、人の体内におけるビタミンD合成が盛んになる時期でもあります。
ビタミンDサプリメントの摂取はわずかながら感染症リスクを低下させることが報告されており、気象条件はウイルスの活動や感染拡大に影響を与える重要な要素といえるでしょう。
そんな中、気温や紫外線量と新型コロナウイルスの感染拡大に与える影響を検討した研究論文が欧州呼吸器学会に2020年4月8日付で掲載されました。
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