壊滅状態のNYからリポート“パンデミック・カースト”の誕生

新型コロナで救急搬送される患者(C)ロイター

(NY在住ジャーナリスト・シェリーめぐみ)

 ニューヨークのロックダウンと自宅待機が始まった3月22日以降、多くの人はこれまでと全く違う生活を余儀なくされている。筆者も1週間に1度の買い物以外は家にこもる生活。友人には全てをデリバリーで済ませ、全く外に出ない人も少なくない。

 子供がオンライン授業を受ける隣で親はテレワークしている。その合間にZoomのヨガやダンスのクラスを受け運動不足を解消する。ロックダウン直後にはエクササイズマシンがよく売れ、使わなくなったマシンをレンタルするジムも出た。

 一方、これまでできなかったことをしようと、楽器の練習を始める人、映画を見まくる人。暇な時間を生かしてプランターでガーデニングしようという人も増え、パニック・プランティングと呼ばれたりしている。学生の中には、Housepartyなどのアプリを使ってバーチャルパーティーを楽しんでいる者もいる。

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