コロナで隔離生活2週間の過酷「これで軽症というのか」

実業家の渡辺一誠さん
実業家の渡辺一誠さん(提供写真)

 実業家の渡辺一誠さん(40)は新型コロナ陽性と診断され、病院で2週間の隔離生活を送った。「これで軽症というのか」と思うほど過酷だったという。

 退院から20日ほど経ちましたが、咳と胸の圧迫感は変わりません。損傷した肺は元に戻らないと実感しています。

 入院でつらいのは高熱が続き、いつこの状態が終わるかわからないことです。普段から体を鍛えている私は健康に自信がありました。しかし、8日間連続の39度以上の高熱はこたえました。十分な睡眠は取れず、味覚障害から食欲が湧かず水しか飲めない。「これでなぜ軽症なんだ」と何度も思いました。

 終わりが見えないこともしんどかったですね。私は入院中に「遺書」を書き、弁護士に後のことを相談するほど追い詰められました。

 友人に感染させたのではないか、という罪悪感もありました。発熱する前日に会食した5人のうち3人は検査で陽性となり、陰性だった友人の周りの人を含めて、さらに4人の感染が確認されたからです。感染源は私以外かもしれないと思えるようになったのは退院してからです。

 もし感染したら事情が許せば病院や自治体指定の隔離場所で過ごした方がいいでしょう。この病気は病状が急変することがあります。医師らが待機している方が安心です。食事の心配もありません。

 無理な人は、病院でカロナール(解熱鎮痛剤)を処方してもらい、咳止めと、アイスノンを3つほど用意しておくといいと思います。感染後どのような経過をたどるかを調べておくといいでしょう。

 ベストは感染しないこと。私はこんな苦しい思いは二度とごめんです。

関連記事