食事に気を配る、体を動かす、よく寝る……。どんなに健康に気をつけても50歳を越えると、ほとんどの人は歯周病になる。それは意外な病気を引き起こすという。東京歯科大学口腔科学研究センターの三浦直准教授に話を聞いた。
■インプラントもご用心
歯周病や歯科インプラントを研究している三浦准教授は、白衣の胸ポケットに赤、黒のボールペンと一緒に歯ブラシも入れている。
歯磨きは朝夕に限らない。勤務先でも、食後にいつでも歯をブラッシングできる習慣を身に付けている。
通常、口の中には約500~700種類の細菌がすみ、食後などにこれら細菌の一部が歯の周囲に付着することがある。
これをプラーク(歯垢)といい、このプラーク1ミリグラムの中には、およそ1億~10億個の細菌があるといわれている。