歯周病が原因?6つの病気と予防法 早い人は生後6カ月から

 状態が進行すると、さらに歯と歯肉の境目の「歯周ポケット」が深くなり、歯を支えている骨(歯槽骨)までを溶かすことがある。これが歯周病だ。最悪、抜歯に至るケースもある。

「歯周病は不治の病ともいわれました。でもこの15年ほどで、歯周病の予防や治療研究は目覚ましく進歩しましたね」

 歯周病は早い人で、生後6カ月くらいから始まる。歯周病原菌を持つ保護者が口に含んだ食べ物を赤ちゃんに食べさせたとき、歯周病原菌も同時に口の中に入り込んでしまうのが原因だ。

 厚生労働省(「歯科疾患実態調査」2016年の統計)によると、15、16歳から歯周病が顕著になり、ピークは60代である。

 若年者や妊婦に発症する歯周病もあるが、「まず50歳以上の人なら、ほとんどが歯周病にかかっていると言ってよろしいでしょう」という。

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