具体的な対策は次の通りだ。
■座る姿勢を工夫する
腰の筋肉にかかる重さは、立っている時で体重の約1・5倍、背筋を伸ばした状態で座っている時で体重の約2倍、背筋や腰を丸めた状態で座っている時で体重の約3倍になる。
「70キロの体重の人なら、腰を丸めて座ると200キロの重さがかかることになります。医師によっては3倍以上の260キロの重さがかかっていると言う人もいます」
前述の通り、背筋を伸ばした状態は腰痛を起こしにくいが、それを「自力」で維持し続けるのも腰痛を招く。そこで、硬めのクッションや枕などを椅子の背もたれと腰・骨盤の間に入れる。クッション、またはバスタオルを折り曲げたものを、お尻の後方に入れるのもいい(写真A)。
「ストンと体の力を抜いても極端に骨盤が下がって、腰や背中が丸まらないようにすることが目的です」
在宅勤務で腰痛が辛い…解消のコツは座る姿勢とストレッチ
クッションやバスタオルを使う