今こそ知っておきたい抗ウイルス薬

適切な薬を選択するには感染症の正確な「分類」が重要

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 感染症法に基づく分類には、1~5類感染症と指定感染症があり、新型コロナウイルス感染症は指定感染症にあたります。指定感染症に分類されることで、医師は発見し次第、たとえ患者が無症状であったとしても、確定診断のついていない疑いレベルであったとしても、直ちに届け出なくてはならない義務が発生します。

 感染症法は感染拡大を防ぐための法律といえます。つまり、感染症法で分類されるということは、国が本気で感染拡大を防止しようという意気込みの表れともとれるわけです。

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神崎浩孝

神崎浩孝

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

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