がんと向き合い生きていく

新型コロナに注意しながらがん治療をどう受ければいいのか

佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ

 (略)

4)化学放射線療法は続けるべきでしょうか?

・(前略)通常は根治を目指しているので、続けるべきです。

5)化学療法は続けるべきでしょうか?

・がんの種類(臓器)にもよりますが、一般的には続けるべきであると考えられます。場合によっては、治療プロトコールを(中略)変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮されます。

 (略)

6)維持療法は続けるべきでしょうか?

・がんの種類(臓器)にもよりますが、一般的には続けることが考慮されます。

 (略)

 ◇  ◇  ◇ 

 この指針は、これから変わる可能性があります。また、これはあくまでも一般的な場合で、一人一人の患者さんの状況は異なります。ぜひ担当医とよく相談されるようにお願いいたします。近く、日本癌学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会合同の指針が出る予定です。

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佐々木常雄

佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

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