医者も知らない医学の新常識

ウイルス感染予防にはマスクと手洗いが有効 では飲み物は

お茶に含まれるカテキンには強い抗ウイルス作用が(C)日刊ゲンダイ

 新型コロナウイルスの流行が続いています。確実と言える治療がない現在、予防が何より重要です。

 マスクと手洗いの有効性は科学的に証明されていますが、それ以外に何か有効な方法はないのでしょうか? 健康に良い飲み物として知られているお茶やコーヒーには、それぞれ感染症の予防効果が認められています。

 コーヒーには焙煎によって増加するコーヒー酸という成分があり、強いウイルス感染の予防効果があることが証明されています。

 ただ、この効果は主に実験室の実験によるもので、実際にコーヒーを飲むことでウイルス感染症が減った、というような結果はまだ出ていません。よりウイルス感染への効果が確実なのはお茶です。お茶にはカテキンという渋みの成分が含まれていて、強い抗ウイルス作用のあることが証明されています。これはウイルスが増えるのを抑える作用と、人間の免疫を高める作用の、両方があるといわれています。インフルエンザについては、お茶を飲むことにより感染が75%予防されたという報告もあるほどです。お茶には緑茶、紅茶など種類があり、それによりカテキンの種類にも違いがあるのですが、どのお茶でも抗ウイルス作用はあると報告されています。

 今回の新型コロナウイルスに対する効果は、まだ確認されていませんが、お茶を飲む習慣は、感染予防にも期待は持てそうです。

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

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