その結果、6カ月後の体重の減少は、通常の食事と比較して糖質制限ダイエットで4・63キロ、脂質を控えるダイエットで4・37キロ、適度な量の栄養素をバランス良く摂取するダイエットで3・06キロ、統計的にも有意に低下しました。しかしながら12カ月後には、いずれのダイエット法においても、通常の食事と比較した体重減少量は1~2キロという結果でした。
体重減少に対するダイエットの効果は、方法の違いによる差異は小さく、長期的にはその効果も減弱する可能性が示されています。バランスの良い食事という観点からも、炭水化物や脂質を極度に減らすダイエットよりは、適度な量の栄養素をバランス良く摂取できるような食習慣が大切かもしれません。
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