マスク一日中着用にリスクはないか 中国では中学生が急死

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 実はマスクを着け続けることは他にも問題を起こす可能性がある。そのひとつが熱中症だ。マスクを着け続けることで熱中症を自覚しづらくする可能性もあるという。

「外出自粛で、例年この時期に行われる暑熱順化ができなくなるうえ、筋肉量も減っています。筋肉は体に水分をためるもっとも大きな臓器です。その量が減ることは体内の水分量減少を意味します。つまり、多くの人はいま脱水になりやすい状態にあるのです」

 これに拍車をかけるのがマスクだという。マスクを着け続けることで、体内に熱がこもりやすくなるからだ。

「マスクを着け続けていると、マスク内の湿度があることで喉の渇きを感じづらくなる可能性もあり、ただでさえ喉の渇きのセンサーが衰えている高齢者は知らないうちに脱水が進み、熱中症となるリスクが高まりかねません。マスクを外してはいけないという思いから、水分補給を避けてしまうことも脱水の一因になりえるでしょう」

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