56歳で独身のGさん(男性)は、50歳のときに公務員を辞めて山里の古民家に移住し、畑仕事を始めました。山を眺めながら土をいじっているのが幸せで、時間を忘れて過ごしました。
ジャガイモやサツマイモは苗芋を植えてそのまま放っておいても、秋に掘ってみると芋の塊が続々と出てくるのが面白く不思議でした。そして、とてもおいしいのです。
ほかにも、ネギ、トマト、エンドウなど、畑の恵みに感謝して暮らしていました。
3年前の春、ときどき腹痛があるので近くの病院でCT検査を受けたところ、腹の中に瘤が何個も見つかり、都内のN病院を紹介されました。外科に入院して一部を手術した結果、「ろ胞性悪性リンパ腫」と診断されました。
その後、腫瘍内科に移り、薬での治療が効いて瘤は小さくなりました。いまは腫瘍内科外来に通院中です。
がんと向き合い生きていく