病気を近づけない体のメンテナンス

自律神経<下>体調不良はPC・スマホ作業中の姿勢が原因

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 パソコン操作は仕事上、仕方がないが、より使用時間に気をつけたいのはスマホだ。スマホは手で持って操作するので、より顔を近づけて画面をのぞき込むような前かがみ姿勢になるからだ。

「スマホは想像以上に骨格に大きな負担をかけます。連続使用時間は30分以内、一日の使用時間は2時間以内に抑えるのがいいでしょう。持ち方を変える(手首をニュートラルポジションにする)だけでも、だいぶ負担は軽減されます」

 自律神経を整えるのには、質のいい睡眠が重要になる。逆に、自律神経のバランスが乱れていると、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、睡眠の質が悪い「不眠」や「過眠」の原因になる。

 まず、質のいい睡眠に入るには、交感神経優位から副交感神経優位にする必要がある。そのリラックスモードに導く効果があるのが入浴だ。また、睡眠は深部体温が下がったときに深い眠りに就きやすい。そのためには就寝の90分~2時間くらい前に、38~40度のお湯に15~20分ほど漬かるのがいい。

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