性感染症予防の基本は、体液や粘膜の接触を防ぐ「コンドーム」を使うことです。ただし、正しく使わなければ意味がありません。ポイントは射精の直前ではなく、セックスの初めから終わりまで、きちんと着けることです。
それでもすべての性感染症を防げるわけではありません。梅毒や性器ヘルペス、尖圭コンジローマなどは、コンドームでカバーできない部分に病変ができ、そこから病原体に感染する場合があるので注意が必要です。コンドームは男性が着けるものなので、感度が落ちる(気持ちよくない)などの理由で射精直前まで着けたがらない人も多いと思います。しかし、夫婦など限定されたパートナーでない場合、無防備な女性にとっては非常に不安なはずです。
そこで以前は「フェミドーム」と呼ばれる女性用コンドームが販売されていた時期がありました。これはポリウレタン製の筒状の大きめのコンドームで、女性が自分で外陰部と腟内を覆うように装着して使います。
専門医が教える パンツの中の秘密