セックスが痛い

どうして「痛い」と相手に言えないの?と思う人へ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「痛ければ、言えばいい。言えない相手とは、セックスしなければいい」

 先日SNSで、ある潤滑剤を紹介していた女性にこんなコメントがついていました。痛くない人からすれば「痛いと伝える」「セックスを拒否する」ことは簡単に思えるかもしれません。しかし、当事者にとっては、そうシンプルな話ではありません。

 日本では年代問わず、女性は性的なことに関して控えめであるべきという一般的な価値観があります。普段はこの価値観を古いと感じていても、実際のセックスの現場では、その古いと思っていた価値観がスッと出てきます。特に痛みがある人は、「自分に問題がある」と感じがちで、「痛いから、ゆっくり挿入して」など具体的なセックスの要望を伝えるのは、ひときわ困難なのです。

 男性の中には、具体的なセックスの要望を女性から聞いて、引いてしまうこともあります。「大胆だな」「(セックス)慣れしているな」などボソッと出た言葉に傷つき、二度と要望を伝えられない、セックスしたくない、そう思う女性もいるでしょう。

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