病気を近づけない体のメンテナンス

筋肉<上>「何歳からでも筋肉量10~20%増は可能です」

上半身より下半身の強化が大切(写真はイメージ)

■目標歩数は1週間で5.6万歩

 筋肉量が増え、体力年齢が若返ると「体が軽くなった」「体を動かすのが楽になった」という効果が出る。こういう状態をずっと続けていれば、先々「寝たきり」や「要介護」にならずに済むことにつながるという。

 たとえ40代、50代でも油断してはいけない。一日中パソコンにかじりついて「ろくに体を動かさない生活」を続けていると、定年を迎える頃には「サルコペニア肥満」になる可能性があるからだ。

「サルコペニア」とは、筋肉量が減少してしまう状態のこと。高齢者の場合、筋力低下から転倒骨折して、それが寝たきりの原因になる。

 サルコペニア肥満は、「サルコペニアの転倒骨折リスク」と「メタボ系疾患のリスク」が合体した状態。筋肉が減った分、脂肪が増えているので、一見健康そうで見た目では分からないのだ。

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