血圧やコレステロールの値など、結果に影響を与える因子について統計的に補正して解析した結果、総カロリー量の摂取差が最も低い集団と比較して、最も高い集団で、糖尿病に関連した死亡が1・92倍、心臓病による死亡が1・69倍、統計的にも有意に増加しました。タンパク質の摂取差についても同様に、糖尿病に関連した死亡が1・92倍、心臓病による死亡が1・96倍、増加するという結果でした。
朝夕の食事バランスが悪い人では、健康的な生活習慣に対する関心が低く、それゆえ死亡リスクの増加が認められたのかもしれません。とはいえ、この研究ではまた、夕食の総カロリーのうち5%を朝食に置き換えることで心臓病による死亡が5%低下すると報告されています。糖尿病の方では、夕食を少しだけ控えめにするとよいかもしれません。
役に立つオモシロ医学論文