また、心臓にトラブルを抱えている人にとっては、外出を控えて自宅で過ごす期間は自身の健康管理を見直すチャンスでもあります。病院によっては、いまも外来診療の件数を絞っているところもあるので、通院も含めて病院に足を運ぶ機会が減っている患者さんは多いでしょう。
だからこそ、病院ではなく自宅で朝晩、定期的に血圧を計測して、自分の家庭血圧と脈拍の数値をしっかり把握しておくのです。普段の血圧と脈拍を知ることで、自分がいま飲んでいる薬が適切なのかどうかがわかります。さらに、新型コロナウイルスが落ち着いたタイミングで再開する治療の基礎データとしても役立ちます。
せっかくですから、外出や通院を控えている期間を利用して、コロナ後の自分の健康に生かす取り組みをしましょう。
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上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」