日食を見て目が焼けた…視力が低下し社会的失明の可能性も

日食を見る子どもたち(C)共同通信社

「とにかく、網膜を焼かないようにすること。それに尽きます」

■サングラスをかけても駄目

 具体的に、絶対にしてはいけない部分日食の見方は、「肉眼で見る」「望遠鏡や双眼鏡で見る(日食観察用の望遠鏡などは別)」「色付き下敷きやCDを通して見る」「サングラスやゴーグルを着けて見る」「日食グラスを使って望遠鏡や双眼鏡で見る」。

「サングラスやゴーグルは“これなら大丈夫だろう”と思ってしまう人が珍しくありません。サングラスなどは紫外線対策には有効です。しかし、太陽光のうち紫外線が占める割合は5%ほどで、それ以外の光はサングラスではカットできません」

 安全に部分日食を見るには、日食専用のグラスや遮光板を使うことが必要。今回の部分日食は、東京の場合、16~18時に起こる。薄暗いため、光が見えにくいからと、日食専用グラスを通さず直接見たくなるが、それはやってはいけない。

「日食を見続けるのもお勧めできません。1分ほど見たら十数分、日食以外のものを見て、また日食を見る。目にダメージを与えない方法で、部分日食を楽しんでください」

 取り返しがつかないことにならないように。

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