時間栄養学と旬の食材

大葉(青じそ)は食後の血糖値上昇を抑える 夕食時に最適

大葉に特に多く含まれるのがβカロテン
大葉に特に多く含まれるのがβカロテン(C)日刊ゲンダイ

 そうめんやうどんなど、さっぱりとした料理の薬味として大葉を使う方も多いのではないでしょうか? 

 大葉も青じそも実は同じものなのですが、刺し身に添えたり、刻んで薬味などに使われるときは青じそ、対して大葉は、葉のままの青じそにのみ使われる呼称です。また、地域によって大葉かしそで呼び方が異なり、中部~近畿地方にかけてと東日本の日本海側では「大葉」、そのほかでは「しそ」と呼びます。

 そんな大葉ですが、ロスマリン酸と呼ばれるポリフェノールの一種が食後の血糖値上昇を抑えてくれる効果があるので夕食時に最適な食材といえます。

 その他にも、動脈硬化の防止に役立つカルシウムや高血圧予防のためのカリウムなども含まれ、薬味の中でも栄養成分がダントツに多いことでも有名です。

 特に多いのが緑黄色野菜に多く含まれている「β-カロテン」です。可食部100グラムのβ-カロテン当量で比較すると、ニンジンの約1.3倍、ブロッコリーの約13.5倍も含まれています。大葉1枚当たり約1グラムなので、10枚食べればブロッコリー100グラム食べるよりもβ-カロテンが取れてしまう(!)ということですね。

 β-カロテンには活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病予防や、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きがあり、免疫力を高める効果があるといわれています。

■胃がんリスクも低下

 最近の研究ではβ-カロテンが不足していると、胃がんにかかるリスクが約2倍になるという調査結果が発表されました。特に女性より男性で顕著。喫煙は胃がんのリスク要因のひとつですが、喫煙している男性でもβ-カロテンを十分に取っていると、胃がんのリスクが低くなる傾向もみられています。

 ただし、β-カロテンを十分に取っている人がさらに摂取量を増やしても予防効果の恩恵は期待できないので野菜不足かもと感じている方はぜひ取ってみてはいかがでしょうか。

 油で調理すると吸収率がアップするので、天ぷらや炒め物がオススメです!

古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学非常勤講師、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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